みぶ村上クリニック

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第174回

第174回

心臓が止まってから、脳死となるまでに長くても5分程度と言われています。
その5分間、人は死ぬときどんな風景を見るのでしょう。

大学病院勤務時、2回心停止を起こし奇跡的に蘇生され患者さんに、その数分間どのような体験だったか聞いたことがありました。
彼女によると、真っ暗な道をずーっと歩いていくと急に明かりがさし、その先には川が流れていて、その向こうは花畑が広がっていたそうです。

先日お彼岸に長野の善光寺に初めてお参りに行っていました。
本堂の中に、お戒壇めぐり(胎内めぐり)という体験があります。
本堂の地下数段降りて、約40mの真っ暗の回廊を、極楽の錠前と言われる金具を目当てに、耳と右手の手すりだけを頼りに歩きます。
本当に心細く、怖く、5分ほどが30分ぐらいに長く感じます。
そして、無事極楽の錠前を探し当てやれやれと喜んでいると、先に一筋の光明が差し込み、その先は出口となります。
あー、現世に戻ってきたと涙が出るほどうれしくなります。

きっと、人は死ぬときこのような風景をみるのでしょう

令和5年10月2日

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